久しぶりに萩に行ってきました。
今回の目的は萩博物館の特別展「高杉晋作の決意」です。
4月14日から5月7日まで開催中で、最終日に駆け込み。
また、ずっと工事していた旧明倫小学校の校舎がついに明倫学舎として3月4日にオープンしたので、そちらにも寄ってきました。
高杉晋作没後150年記念 高杉晋作の決意 明治維新への助走
- 高杉晋作没後150年記念 高杉晋作の決意 明治維新への助走
- 平成29年4月14日(金)~平成29年5月7日(日)
- 萩博物館
長州では木戸家文書の高杉晋作手紙初公開・御楯組血盟書は70余年ぶり
宮内庁書陵部所蔵の木戸家文書の中に、高杉晋作の手紙があります。
今回、そのうち15通が展示されました。
山口県では初公開だそうで、意外にも初めての里帰りです。
さすがはマメな桂さんとあり、もらった手紙はきちんととってあり、こうして目にすることが出来ます。
木戸家文書には、高杉晋作が井上聞多に宛てた二通しか現存しない手紙も含まれており、それらも今回同時に展示されていました。
聞多はもらった手紙は捨てるタイプ笑
運よく桂さんが保存していてくれた二通だけが残ったんですね。
また、御楯組血盟書は実に70余年ぶりの長州での展示とあり、お目にかかれて良かったです。
現在の所有者は静岡市なので、そちらでは二年前に展示されたようですよ。
維新成業の礎・御楯組血盟書
今回の展示で、個人的には御楯組血盟書が一番グッときました。
文久2年、幕末真っ盛りの時期に、松門が攘夷と団結を誓った血盟書です。
中心人物は晋作と久坂。
血判なので彼らの血が鮮明に残っており、思いや結束の強さは胸に迫るものがあります。
そして久坂が書いた書の中でも読みやすくて綺麗なので、気合を入れて書いたことがうかがい知れます。
攘夷についてはもちろんですが、一度連結したからには落ち度や考えが異なった時はしっかり話し合うこと、秘密は家族はもとより召し捕られて八つ裂きにされようとも守ること、誰かが受けた恥辱はみなの恥辱であるから死力を尽くして助け、汚名をとらないこと、幾千万里を隔てても凛然として見苦しい振る舞いはしないこと、これらを違えた時は何度でも話し合いをして、それでも不能であったならば切腹、という旨のことが書かれています。
だいたいで訳したので正確ではないです、あしからず笑
名を連ねている高杉晋作、久坂玄瑞、大和弥八郎、長嶺内蔵太、志道聞多、松島剛蔵、寺島忠三郎、有吉熊次郎、赤根武人、山尾庸造、品川弥二郎のうち、志道、山尾、品川以外は維新前に亡くなっています。
こういう結束の強さ、熱さ、激しさが松門らしく、異なる意見があったり誰かが間違ったりしたらとことん話し合うよ!という姿勢が松陰先生譲りだな~と思うわけです。
最後には山田市之允が明治23年に跋分を書いています。
この若き日の血盟書を31年ぶりに見た思いを書いているのですが、市も後日、19歳当時にこの血盟書に判を押しているのです。
先輩たちの多くは死をもって国に殉じたが、維新が成った礎は正にここにあったのだと恍然としており、万感の想いをぬぐえない・・・という旨のことを書いています。しかもこの奥書を書いた年に市は亡くなります。49歳です。
私はかねてより山田顕義を大河ドラマにしたら面白いと勝手に思っているんですが、激動の幕末を高杉や久坂など先輩たちを追いかけて、五稜郭でついに幕府を倒し、そして明治になり司法大臣などを歴任し、大学を起こし、最後は血盟書を見て走馬灯のようにあの日々が蘇る・・・という感じ。
ドラマにしたらかなりグッとくると思うし、私は既に泣けます(+ +)
遊清五録と高杉晋作の手紙
晋作が過激な攘夷に駆られるもととなった上海視察。
遊清五録とはその際の日誌類です。
私が訪れたときは晋作が描いたアームストロング砲のページが公開されていました。
桂さんへの手紙は13通あり、下関で愛人と同棲してるのに「萩から妻子がやってきたやばい~死に遅れて人に悪く言われるし面倒事が多くてつらい~」というところや、かの有名な「うっかり船買っちゃって今更ながら後悔してるけど、遠からず内外が動揺するだろうしその時にしっかり戦って必ずこの罪は償うからお願いだから藩で買ってください頼みますお願いしますどうか」って言ってる部分が一番記憶に残ってます笑
オープンしたての明倫学舎・萩暦に行ってみた
3月4日にオープンした観光インフォメーション施設・明倫学舎。
建物は萩藩校明倫館跡に建っている日本最大の木造校舎で、国の登録有形文化財です。
迷ったらここに来れば萩の観光のことを教えてもらえる案内施設であり、お土産屋さんや食事処、展示などもあります。
ちなみに松陰神社にも立志殿が出来ており、萩は大河ドラマ、世界遺産で勢いづいて来年は明治維新150年だしメキメキと新しい施設が増えています。
しかし立志殿は展示施設かと思っていましたが社務所かな?よく分かりません。
さて明倫学舎ですが、私は時間がなさ過ぎてランチ以外は本館1階を3分ほどうろちょろしただけですが笑、とても綺麗になっておりこれは良いなあと思いました。
全体通して和風でモダンなデザインも好き。
私の注目は萩暦というお食事どころ。
萩の割烹千代さんがプロデュースしていると聞いて、行こうと思いながらランチでもいい値段するので後回しになっていた割烹千代さんとあらば!笑 と楽しみにしていました。
こちらは暦ランチセット。
男性には量が少ないかな~と思わなくもなかったですが、とにかく味が美味しくて大満足!
今までは毎度、道の駅萩往還の玄か萩博物館のランチに行ってましたが、萩暦も殿堂入りしそうです。
萩のお洒落でお手頃価格のランチって意外と少ないので、特に女性には明倫学舎萩暦でのランチ、オススメです。
今回は萩博の晋作の特別展目当てだったので明倫学舎は駆け足でしたが、またの機会に展示もじっくり見てみたいです^^