幕末、志士たちが集った山口市湯田温泉にある松田屋についてレポします。
松田屋は現在も松田屋ホテルとして営業しており、なんと高杉晋作や坂本龍馬が入浴した当時のままの湯舟に入れるファン必見のホテル。
維新の震源地・長州の史跡めぐりの際は、ぜひ松田屋ホテルに泊まってみてくださいね。
松田屋ホテルとは?
松田屋は1675年創業で、幕末には坂本龍馬が滞泊したり、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允らが薩長同盟の内容を詰めたり、高杉晋作が「国家に尽くすのときなり」と刻んだ楓があったりと、志士たちにゆかりの深い宿です。
現在も松田屋ホテルとして営業しており、日帰り利用は出来ないので、ぜひ宿泊して楽しんでくださいね。
松田屋を訪れた人たち
- 高杉晋作
- 桂小五郎(木戸孝允)
- 大村益次郎
- 広沢真臣
- 山県有朋
- 井上馨
- 伊藤博文
- 坂本龍馬
- 西郷隆盛
- 大久保利通
- 小松帯刀
- 三条実美
八一八の政変後、七卿はここを訪れていますので、久坂玄瑞らも訪れたでしょう。
高杉晋作や龍馬が入った当時の湯舟に入れる
これを目当てに松田屋に宿泊する人が後を絶たない!?
そう、なんとここの家族風呂「維新の湯」の湯舟は、幕末、1860年に作られたそのままで、そこに入れるんです・・・やばい。
この湯舟に浸かった人は、上にあげた有名人ばかり。
御影石なので、160年経つ今でも使用できるわけですね。
全国色んな史跡を巡っていますが、ここまで臨場感を体感できる史跡はなかなかないです。
102号室「高杉」
お部屋の名前は雪舟、沢潟(毛利家の裏紋)など、山口ゆかりの名がついていますが、中でも必見は高杉。
そう、高杉晋作です。
このお部屋、なんと高杉晋作直筆の扇子が、普通に掛軸として飾ってあります。
え、これ、博物館で展示するやつじゃないんですか・・・?笑
松田屋の回遊式日本庭園を楽しみたいなら、この本館1階がオススメですが、101~108号まである中で、102だけがちょっと奥まって庭園の景色が見えにくいです。
うまく出来てるなと思いますが笑、高杉というネーミングに心惹かれる皆さんにはオススメできます。
史跡や資料もたくさん
松田屋ホテルの前には「名園史跡松田屋」という石碑があり、日本庭園も美しいです。
その庭園には、西郷、木戸らが薩長同盟の密議をした会見所や、三条実美手植えの松と歌碑があります。
館内には、高杉晋作が「国家に尽くすのときなり」と刻んだ楓が保存されています。
さらに明治維新資料室もあり、そこには高杉晋作の甲冑や西郷隆盛、三条実美の掛軸などがあります。
幕末好きに嬉しい演出も
夕食の際には、松田屋特製の日本酒「維新の宿」や、一階のバーでは「維新志士の想い」という夏みかんを使ったオリジナルカクテルが楽しめます。
また浴衣には「松菊」「東行」「実甫」などが入っており思わずおおっ!となります。
この浴衣ほしいなあ・・・笑
館内の行灯に毛利の一に三ツ星の家紋が入っていたり、細かいところに長州を感じられてとても楽しめる旅館でした。